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私は記憶力がものすごく悪い。

  • Tomi
  • 4月1日
  • 読了時間: 13分

みなさま、お久しぶりです。

前回の投稿から、またもや1年が経過しました。

もはや私にとってブログは、冬に書くもの、という認識さえある今日この頃です。笑



今日は、タイトルを、「私は記憶力がものすごく悪い」としましたが、

何個かのエピソードを経て、話はインドまで飛んでいく予定です。


いつも通り、長いです。笑


どうぞ、お時間ある方は、お付き合いくださいませ。







さて、近しい方はもうご存知かと思いますが、私は記憶力が悪いです。


誰に何を話したのかすぐに忘れちゃうので、


同じ話をさも初めて話すかのように話されたことあるわ〜、っていう方もいると思います。

ごめんなさい。



あと、小説や映画の内容も、

途中の経過は覚えているのに、結局のところどういうオチだったっけ?と

思い出せないものがほとんどです。


ポジティブに言えば、何度でも新鮮な気持ちで作品を鑑賞できる、というのは

あるかもしれません。。。




数字も苦手です。

数字というか、年号が恐ろしく苦手。


学生時代は歴史の年号が覚えられませんでした。


今では、

2025年=令和7年

これが、どうしても覚えられなくて、パソコンにメモを貼っています。



あと、「あの出来事は○○年のこと」という回想系ももちろん苦手です。





スーパーに行っても、何を買いたくて来たのか忘れるし、


お友達に「来週の水曜日予定ある?」とか聞かれても、予定表に書いてあることを思い出せない。


朝ラジオで聞いて「あとで調べよ〜」って思ってたことなんだっけ。


「次回会うとき持って行くね〜」って約束したやつなんだっけ。


「今度来るとき連絡ちょうだいね〜」って言われてたのに、連絡するの忘れてた。


あ〜、洗濯したのに干すの忘れて出て来ちゃったじゃん。。


「お母ちゃん、今日帰ってきたらアイス食べたいって朝言ったじゃん!」と娘にも怒られる。

(娘は、私と違って記憶力がめちゃ良いので、よく怒られる。)






そんな忘れんぼうさんな私は、小さい頃、ほとんど忘れ物をしない子供だったのです。


授業の準備とか、宿題とか。

提出期限も忘れずちゃんと守れるタイプでした。


今考えると、忘れるのが怖くて、自分でチェックリストを作ったり、口頭で言われたことは必ずメモを作り、うっかりしないように事前に準備しておいて何度も確認する、など、結構がっつり対策をしていました。


その当時はあまり気にしていませんでしたが、

今となって振り返ってみると、「不安」要素がだいぶ強い子供だったな、と思います。


もちろん、もしもの時に備えて、予備を持ち歩いていたり、プランBを考える癖もありました。





いつからか、そんな細かい性格に嫌気がさして、今では尊敬するO型さんマインドを取り入れるようにしています。

(全国のO型さん、ごめんなさい。でも、そのおおらかさに本当に憧れています。)


その練習の成果もあって(?)割とストレスなくごきげんに過ごせるようになってきているのが、

現在の私。


未だに、To Do リストを作ってひとつづつ終わらせていく達成感、みたいなものが好きなことも事実ですが。。。





不安を払拭するために過度に心配する、という行為は減ったものの、

記憶力自体に変化がないのは、当たり前。


ただ、会社勤めとかじゃないので、そんなに重大な忘れ物はあまりない環境、ということもあり、

さほど問題なく暮らしていました。

(去年、お客さんに頼まれてたお菓子を持って行き忘れたのは、久々に結構重大な忘れ物でした。ごめんなさい。)





話は変わって、ここ1年くらい、好きでよく聴いているラジオ番組があります。


平日の昼に、ロバート・ハリスがやっている「大人のradio Alexandria(アレクサンドリア)」





その中に、「セルフポートレート」というコーナーがあり、

ハリスさんが、最近思ったこと、過去の旅のエピソード、家族の話、観た映画の感想などを

話すのですが、そのひとつひとつのお話が、とにかく面白い。



私が好きなのは、

20代の頃のハリスさんがバックパッカーしていた時や、

(確か)30代にオーストラリアのシドニーでbook shopをやっていたときの話。


もともと小説家になりたかったと話すハリスさんは、

おそらく、定期的に日常を日記やエッセイに

まとめていたと思われます。



なので、半世紀近く前の話なのに、

出会った人物のセリフや雰囲気が鮮明に、まさに色や匂い、周囲の音も乗っかって綴られているのが、印象的です。




聴いているだけで、自分も一緒に旅をしているような感覚にさせてくれるので、大好きです。





ふと、その話を聴いているときに、

自分が20代の頃に旅していたときのこと、あんまり覚えていないな、と思ったのです。



正確に言えば、私にとって、新卒で入社した会社を辞めて旅をしていたことは、



今世のターニングポイントでもあり、


おおよそ第2の人生の始まりでもあり、


価値観が180度変わった事件的なものでもあり、


現在の自分を作る上で一番影響していることでもあるため、忘れたくても忘れられないのだけど、



旅先で出会ったお世話になった人の名前、声をかけてくれた言葉、また泊まりたいなと思った宿の名前、など、、、、、、


細かいことはキレイさっぱり、忘れていました。




当時は、毎日驚きの連続で、


こんな世界があったのか!と、刺激的な日々を過ごしていたはずなのに、


もはや、どんな世界に驚いていたのか、パッと思い出せないという、残念な記憶力。







その時、思い出す。


あ、写真がある。


メモリに保存していた写真を見てみよう。


ちょうど、スマホのストレージもいっぱいになったから、データを移行しなきゃな〜って思ってたんだった〜!と。。。



無料のクラウドも使うけど、

月額料金を払うのがなんか嫌なので、外付けに保存するアナログタイプの私は、

以前写真を保存していたUSBメモリを探してきました。


データ移行ついでに、昔の旅の写真も見よう〜と思いながら、



USBメモリを挿す。


ファイルを開く。






えっ、、、




え?????






ない!





なんと、メモリの中には、たくさんあるはずのファイルが一個しかないのです。


確か年別に仕分けしていたから、10個くらいはあるはずでした。


その1個残ったファイルを開くと、中身は空っぽ。



空っぽ。。。。。





ガビーん。








もう一度再接続して確認するも、結果は同じ。




困った。悲しすぎる。




とりあえず、この現象について検索してみたところ、

USBメモリはデータの長期保管には向かないとあります。


あ〜、外付けのハードディスクを買えば良かった。と本気で後悔しました。




そして検索を続けると、壊れたファイルや破損したデータを復旧させるサービスがあるというので、

迷わず無料ダウンロード。







すると、ちゃんと出てきました。



ネパールの写真、スリランカの写真、タイの写真。


とにかく復元したい!と後日課金して写真を取り戻しました。




こんなに細い女性が、こんなに大量のパンを食べるの!?と驚いたら、この大皿の中から食べた分だけ請求されるシステムのお店だった、という写真。in スリランカ
こんなに細い女性が、こんなに大量のパンを食べるの!?と驚いたら、この大皿の中から食べた分だけ請求されるシステムのお店だった、という写真。in スリランカ






一部再生できなくなっている動画もあるし、写真も全部が揃っているかどうかは分からないけど、

復元できて嬉しい、と喜んだのも束の間。



復元された写真を見ながら気づく。







あれ、インドの写真が一枚も無い。。







多分、この旅の中で、一番いろんなことを考えさせられたし、一番幅広い体験もしたし、一番変な人たちにも会っていた、


大好きだったインド旅の写真が一枚もなかったのです。



もう一度、壊れたUSBメモリをスキャンし直して、復元し直して、また見直して。


でもやはり、インドの写真は出てきませんでした。








私が初めてのインドに行っていたのは、2012年。


当時持っていたのは、確かiPhone4Sとかで、まだ容量も少なかったので、デジカメも使っていた記憶はある。


SDカードとか残ってないかな。


、、、もうデジカメも無いし、無いだろうな。


Facebookにもしかしたら載せてたかもしれないけど、アカウント消しちゃったしな。


インスタは始めたばっかりの頃で、何枚かは残っているけど。。。




ふと、私は、写真がないと何も思い出せない自分の記憶力の悪さにショックを受けました。




分かってはいたけど。。。!







インドの北の方で、バスに乗って山を越えている途中。


断崖絶壁の片側一車線、みたいな山道で、事故かなんかがあって、立ち往生したことがありました。


何時間経っても、バスは動かない。



同乗のツーリスト達も全体的にイライラしていて、

私もその時は一人でバスに乗っていたので、ものすごく不安でした。


確か、外の様子をちょっと見に行く、と日本人の乗客の方がいたので、

気分転換がてら一緒に着いて行きました。


もし動き出しても、進行方向であれば、また乗れるし。

と、ちょっと散歩。


(バスの)外の世界ではどんな混乱が起きているのだろう!とちょっとした好奇心もありました。




そこで目にしたのは、

カーステレオからインド音楽を大音量で流しながら、路上で踊りまくる数十人のインド人の輪。笑



みんな、超楽しそう。



渋滞にハマって動かない現場とは思えないハッピーな空気。



近づくと、「一緒に踊ろうよ〜!」みたいな感じで声をかけられたような気がします。


あまりに衝撃的な光景で、思わず、ムービーを撮りました。




。。。。





そのムービーを撮ったこと、覚えてはいるけど、、、今はない!!!


、、、見たい!!











インドの真ん中ら辺の、ハンピ、という町。


旅のかなり最後の方に訪れた町で、

とにかく、全てのものが、黄土色の岩でできていました。


岩と岩の間に屋根をつけて作ったような建物もあったし、岩を削り出して、お寺が作られていたり。


建物も、道路も、山も、河原も、全部が岩でできていました。



それまで、いろんな景色を見たけど、私はものすごく好きな景色だったので写真を撮りまくった!



、、、、、、



ということは覚えているけど、、、、今は無い!!!


、、、、、見たい!






思いが強すぎて、USBメモリのインドのところだけスッポリ抜けてしまったんではないか、、、


と疑えるほど、当時の私にとってインド旅は強烈でした。





そして、写真が無くなった今、

上記のようなエピソードも、意識して保管しておかない限り

私の記憶から無くなってしまうんじゃないかという寂しさもありました。





そこで、思いました。




よし、あの時のインドの旅を文字にしよう。






そもそも、たくさん写真を撮って、クラウドに入れても、


この先何十年も溜まっていって、全部を見返す日なんて、私には訪れないと思う。


終活したとしても、多分私は全部は見ないと思う。





娘が産まれてから、ちょっとした表情違いの写真が消せなくて、


何枚も同じような写真が溜まっています。



私が見れば違うけど、他の人が見たら、同じに見えるだろうな、ってやつです。


そしてストレージも圧迫しています。


でも、厳選して印刷した写真のアルバムは、娘と一緒によく見返すのです。







あと、サーフィンしに海に行ったとき、その時 good と思って撮った写真も、


後から見返すと、何が良かったのか到底察することのできない、

ただの海面の写真であることが多いです。



それは、


今日はいい波に乗れたよ、なのか、

これからお休みだイェーイ、なのか、

小さく写っている誰かさんを収めたものなのか、

水の色がきれいだったから撮ったのか、、、


、、、、本当に分からない。



これは青森に来てから初めて、真冬の海を見に行った時。冬の海は、極寒でしたが、波はたいそう良かったですよ、という写真。
これは青森に来てから初めて、真冬の海を見に行った時。冬の海は、極寒でしたが、波はたいそう良かったですよ、という写真。




きっと旅の写真も、子供の写真も、海の写真も、同じ。


記憶力の悪い私にとって、大事な写真というのは数枚あれば良くて、


その写真に付随するエピソードがはっきり分かる方が、きっと意味を持つのだ。



、、、と、


写真を失ったことを納得させるために、ポジティブ変換することにしました。






確か、インドに行っていた頃に使っていた手帳は、まだどこかにしまっていたはずでした。


全てじゃないけど、可愛いデザインのバスチケットとか、じわじわくるチラシとか、誰かにもらった名刺とかも挟んでいたはず。


そういうちょっとした資料と、手帳に書いてある感想メモや旅の行程などをつなぎ合わせて、


インドの旅を文章にまとめてみようと思ったのです。



その合間合間に、インスタに保存されてる写真とか、他の媒体にダウンロードしていた写真なんかを少し挟んで、本?資料?小冊子?のようにして、印刷してみたい、と思うようになりました。






2012年のインドは、どこでも充電できる環境があるわけでもなく、

Wi-Fiも、宿にあればラッキー。


なければ、インターネットカフェに行って1時間いくら、と料金を払って使う、

という感じでした。


まだその頃iPhoneにはSIMロックがかかっていて、現地での契約もできなかったので、


基本はオフライン。


どきどき、ネットに繋がった時に、メールしたり、情報検索をしたりする、といったスタイルでした。



なので、メモは必須。


電池&電波が無くても大丈夫なように、


基本的なことは、全部手帳に書くようにしていたのです。





アナログ最高。。。!








手帳はすんなりと見つかりました。


私の想像していたよりもはるかに膨大な情報量の手帳。笑


1日のことを簡単な日記のように書いてあったり、食事や移動にかかった金額がメモしてあったり。



1週間に一度くらいのペースで、その時思っていたことや感じたことがまとめてありました。



読んでて恥ずかしい20代っぽい葛藤とかも、バッチリ書いてありました。笑


これらを、ロバート・ハリス風に、いい感じに文章にするのは、


かなりの時間と技術がいるだろうな、、、、一生かかるな。






そして、手帳と一緒に、スリランカの巨石の入場チケット(私は、巨石が好きだと後に判明。)や、


地図、2013年の手帳なども出てきました。






そして、CD-ROMが2枚。









タイトル「2012 INDIA」










えーーーーーーー!!!!



あった!!!!!



インドの写真は、別でCDに焼いていた!!!!




無くなったら不安だから、、という


子供の頃と同じ思想を持った数年前の私が、


インドの写真をコピーしていたのです!さすがA型!



そして、記憶力の悪い私は、それをすっかり忘れてました。





なんてこった。



なんてこった。





早速読み込む。


あった。ハンピの奇石の写真。


ハンピ。とにかくすべてが岩で出来た町。
ハンピ。とにかくすべてが岩で出来た町。





あった。踊るインド人の動画。


断崖絶壁の渋滞。ただただ恐怖。
断崖絶壁の渋滞。ただただ恐怖。



※音量注意※渋滞にハマって暇なので踊るインド人たち








そして、将来CDのディスクが平成の化石になる前に、、、と、


買ったばかりの外付けハードディスクにコピー。


そう。無くなったら、悲しいから。笑





インドの写真達と、感動の再会を果たしたわけですが、


やはり、インドの旅を文章にしたい、という気持ちは、消えませんでした。



それは、ロバート・ハリスの紀行文のように、自分もエピソードをまとめてみたい、


という気持ちもあるし、


いつか消えるかもしれないデータより、手に重さが感じられるリアルなものとして保存したい


という気持ちもあります。




写真が復活した今、エピソード付きの写真集でもいいかなとも思っています。





そういえば、自分が子供の頃の写真は、


フィルムだから枚数も少ないし、加工もできないから写りが悪いものもたくさんあったけど、


母の一言コメントと共にアルバムに収められていたな。。





別に、誰かに見せるわけでもない。自分の記憶を形にする。



記憶力の悪い、アナログな私には、とてもしっくりくる作業のような気がしてなりません。





ちなみに、私は、文章を書くことは、そんなに得意ではありません。


得意でない、というよりも、書く行為はすごく好きだけど、めちゃめちゃ遅い。


メールやラインの返事とかも、しっかり書こうと思うと、遅くなっちゃうので、

端的で、こざっぱりした書き方が多めです。


あまりフレンドリーな印象にはなりません。笑



サラサラと毎日日記を書くようにブログを書いてる方とか、羨ましいです。



今回の記事だって、軽く2週間くらい、書き始めてからタイムラグがあります。



でも、忘れんぼうさんだから、たまにこうやって思ったことを文字にすることの意味はあると思って!生涯の目標、インド旅行記を完成させること、スタートしてみます!



いつか、何年後になるかは分かりませんが、

完成したらひっそりお知らせします!







今回も、かなり長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました〜!


 
 
 

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