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  • Tomi

服を藍染めしてみた話。


皆様こんにちは、Tomiです。


まだまだ暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。


ついに、青森にも、立派な残暑がやってきました。

9月に入っても最高気温が30度を超える日々が続くなんて、

移住してきた頃には考えもしていませんでした!


いつもは、暑さ不足で弱々しい夏野菜も、きゅうりやナスが活き活き収穫できています。。。


暑すぎてちゃんと草刈り作業ができておらず、膝丈くらいの雑草ジャングルの畑になりました。

もうそろそろ秋野菜の準備してないといけないのに。。。笑





さて、今日の話は、

タイトル通り、服を藍染めしてみた話です。


前回に引き続き、「衣」に関するお話。




普段、綿やヘンプなどの天然繊維の服が好きでよく着ているのですが、

(あまり新品を買うことは少ないですが、、)

摩擦などで、生地自体が薄くなってしまうことがあります。

透けてくる?という感じで伝わるでしょうか。


穴や破れは、前回のお話のように、当て布をして繕ったり、

ダーニングのように刺繍したりしてなんとかリペアできますが、


薄く、弱くなってしまった生地はなかなか直せません。


そこで、

濃い色に染めてしまえば、いい!

と思いつき、

ネットで、手軽に藍染めができる染料を購入しました。


ちょっとした汚れや、シミなんかも、染めちゃえば気にならないし♪


と、軽い感じで。



使ったのは、

一回でTシャツ約15枚が染められる、というインディゴ(人工藍)の染料。


7Lの水に溶かして染め液を作ります。


生地が薄くなったボトム2枚

色が落ちてきてあまり着なくなったワンピース1枚

5〜6年前に藍染してもらって、色が落ちてきてたスカート1枚

色があんまり好きじゃなくなったスカート1枚

クリーム色がゆえ、汚れたように見えてあんまり履いてなかった靴下2組


全部、布の量が多い服だったので、Tシャツ16〜18枚分くらい。



それぞれ好みの濃さになるように、染める回数を変えていきます。


作業開始から、干すまで2時間弱で、簡単に染め上げることができました。




しかし、想像していたのと大幅に違ったのは、

その排水の量です。


染め液は全部で7Lですが、

染めた後のすすぎに使う水は、

一枚あたり軽く30Lを超えていたと思います。



たった数枚の服を染めるのに、

浴槽いっぱいに相当する水をすすぎに使って

その排水が、流れています。



これが、大規模な化学染色の工場で行われています。


特に、浄化処理などのインフラ設備の整っていない途上国などが生産国となるので、

直接、川や海に染色排水が流れていっていることになります。


染色液だけでなく、洗浄に使う合成洗剤などの流出も考えられます。




最近、みんながよく話題にしている

福島の汚染水の海洋放出。


もちろん、できれば流して欲しくない。



でも、トリチウムは含まれていないにしても

海や海洋生物たちにとって有害な物質は、

化学染色が始まったもう100年以上も前から流出しています。



それが、その、みんなが当たり前に着ている服を染めるために。。。







衣類に関しては、実は結構思うところがあります。


ムスメを出産する前に、ベビー用品を揃えるため、

色々と情報収集をしていた時期。



「赤ちゃんは皮膚が弱いので、

新品の服にはホルムアルデヒドが付着してるので必ず洗ってから着用させましょう。」


。。。


ん?



この情報見て、

へぇ〜、そうなんだ。

じゃあ必ず洗おう〜!


って思う人は、一体何%くらいなのだろう。

とめちゃめちゃ疑問に思っていました。



何で、ホルムアルデヒドが付着してるかと言えば、シワを伸ばしたりする加工で使うとのこと。


そして、そのホルムアルデヒドによるアレルギーなどを起こさないように

乳幼児の服には、規制があり、使用が制限されていること。。。



もちろん、日常生活でもタンスや建具などにも存在するので付着する可能性は十分あるようです。。。


そして水溶性なので水洗いすれば落ちます。。。。



って、

大人の服にも使わなくて良くない!?


大人も敏感肌の人とかアトピーの人とかいますよね。。。



パリッとさせるため、にわざわざ使用して、


水洗いして落ちるということは、


売ってる時、

もしくは最初の一回目を着る時

の、パリっ、のためということだよね!?


でもそれは赤ちゃんには有害で、、、って。





いくら親が気にしていても、

お友達がおろしたての服着て抱っこしたら、付着するじゃん!



その、パリっ、てすることのために

赤ちゃん服だけ規制する!?



と、初めての情報にかなり戸惑いました。笑





ちなみに、

「赤ちゃん服用の洗濯洗剤」



こちらも、全く同じような感想を持ちました。


気になる人は、是非検索してみてください!笑

きっと私の言いたいこと分かるはず。。。



我が家の場合、色々調べた結果、

元々は粉石鹸を使用していましたが、

完全にアルカリ水洗濯に切り替え、

マグちゃん→セスキ→ホタテパウダー


と落ち着いています。







そして、もう一点。

それは、服の大量生産と、化学繊維のマイクロプラスチック問題。


これも、色々言われてますし、いろんな情報があるので、知ってる方も多いかと思います。



うちでは普段子供服は、お友達がお下がりを持ってきてくれていて、

新品を買うことは少ないです。

必要な服があっても、リサイクルショップや、お下がり交換会などで手に入れることが多く、

大人の服も、大体は古着です。



子供服ってすぐ着れなくなるし、

お下がりだと汚れたりしても精神的ダメージが少ないから良いのです。


「汚れるからやめて!」

って怒ることが無いので、平和な時間が少し増えます。笑


そして、2〜3人の名前が書いてあって、代々受け継がれてる感じがしてとても良い。




この前、急に必要な服があって、

久しぶりに、子供服のお店にいきました。

有名なあそこです。


ちょうど、夏休みの終わり頃だったので、

夏服がセールになっていました。



驚きの

199円


高くても500円台。



そのほとんどが、化学繊維の

ペラッペラの服。


その枚数、ざっと壁一面、500枚くらいはあったと思います。


その売れ残った服を見て、かなり胸が締め付けられました。



よく考えてみると、


うちに回ってくるお下がりの服って、

全部ではないけれど、

結構ちゃんとした子供服のブランドのものが多いのです。


作りがしっかりしていて、生地も縫製も丈夫な感じ。


だから、何年か繰り返しお下がりしていても、全然耐えられる。



私が見た安売りの服は、

多分ワンシーズン着たら、破れたりして

みんな惜しげもなく捨てるんだろうな。


初めから、「安いから汚れたら捨てればいっか。」

っていう気持ちで

売られているし、買われている。



そんなファストファッション精神は

物を大事にしない大人から子供へ

確実に受け継がれているな。


そんなことを考えながら、

なんとか綿100%の服を探し出して購入しました。



できるだけ、マイクロプラスチックを排出する、化学繊維の服は買いません。


もちろん、冬服とかで必要な場合もありますが、

それでも、ウールとかを選ぶようにしています。




ちなみに、子供服で、綿100%のものは、

199円じゃありませんでした。笑



セールで199円は、お財布には大変優しいですが、

それ以外は全然優しくない!


そんなに大量に作らなくていいし、

そんな激安じゃなくても

もうちょっと耐久性のある服だったら、

みんな納得して買うんじゃないかな、、、とか。




とにかく私が今行動できることは、


納得してない製品は買わない。

信頼できる人や企業から買う。

この2つ。



自然環境や労働環境に配慮して服を作っている会社があります。

大量生産ではなく、一点一点に想いを込めて手作りしている作家さんもいます。


そういうところへ投資する。


これしか方法がわかりません。




大企業だって、

もし売れなければ、需要がないと判断して、

より関心がありそうな方向へシフトするんじゃないかな。


ってこの程度しか思いつかない。




ただ、ものすごい在庫のファストファッションブランドや


お買い物マラソンで

セール!1000円!カラバリ豊富♪

とかで売ってる大量の

ポリエステルのシャツとか。


そんな光景を見る度に、

自分の考えは、何てマイノリティーなんだ!


と思い知らされるばかりです。笑








つらつら書いているうちに、また書きたいことが浮かんできました。


今回のブログは、


「衣類3部作」


の第2部となりそうです。笑



次回、衣類3部作完結編(?)

こちらのお話。の予定。



何か分かるかな!?





ちなみに、この私が染めてみた服は、

こんな感じになりました。



生まれ変わって、いい感じに完成!


単なる染め直し、

のつもりだったので、

ブログでこんな熱く語るとは思っておらず、

染める前の写真がないことが残念です。笑





今回使用した染料はこちら



なぜこれを使ったかというと。



以前から、草木染めに興味があって、

小豆、栗の鬼皮、よもぎ、茜、玉ねぎ、マンゴスチン(笑)、その辺の雑草、、、などなど、

キッチンでできる範囲で、色々な染めをやっていました。


ですが、白いものを染めることはできても、

圧倒的に、色が薄い。


色付けをするには十分ですが、汚れを隠したりするのには、濃さが足りませんでした。



また、去年お友達から藍の苗をもらったので、育てていたのですが、

多分、種取りが上手くできずに、

今年は、全く発芽せず。


本当は、自分で育てた藍を使って、少量でもいいから染めてみたい!


と思っていたのですが、


栽培も上手くいかなかったので、

今年はインディゴを使ってみるか〜。


と買ったものでした。




また余談の余談ですが、


先日、前世を見てもらったら、

私は江戸時代、絞り染め界隈ではちょっとした有名人だったそうです。


確実に、現世に影響しています。笑




そんなこんなで、

濃い色を求めて、

人工藍の染料を使ってみました。


もちろん、いろいろと考えることはありましたが、


服たちの寿命が延びて、結果的には、大成功。



もし、気になる方いたら、やってみて下さいね!




長くなりましたが、最後までお読み下さりありがとうございました!



See you soon...!


Tomi

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